2017年冬合宿の報告

平成そろばんアカデミーでは、7月22日~26日までの4泊5日で、Sítio do Kengoにて冬合宿を行いました。40人が参加する賑やかな合宿となりましたが、事故もなく4泊5日の合宿を無事終えることができました。

今回の合宿の重要な目的として、快適さとはかけ離れた共同生活を経験すること、周りの人を尊重すること、各自が責任感を保ってグループ活動をすることがありました。子どもたちは、グループ内で協力して活動を行うことで、決断力を養いながら、様々な状況の中で過ごしました。また、多種多様なアクティビティには、誰もが驚きを隠せませんでした。

非常に大きな成果を収めたこの合宿について、以下、報告させていただきます。
※写真は photo gallery をご覧ください。

合宿生活全般
高揚感とともに会場に到着し、私たちは会場内の全施設を見学しました。そして、子どもたちで協力して荷物を片付けた後、部屋分けをし、部屋ごとに整理整頓を行いました。それから、合宿を通じてのルール確認、生活班の発表、そして、各班のリーダーと副リーダーの紹介のためのミーティングをしました。子どもたちは、きいろ組、むらさき組、みどり組の3グループに分かれ、5日間を通じて最もルールに従って行動できた「合宿最優秀班」になるために、常にグループへの配点を気にかけていました。時間厳守や整理整頓ができなかったり、協調性を欠いてしまったりした子どもたちは、所属チームへの減点というペナルティを受けました。

食事については、子どもたちが5日間アクティビティを実施できるように十分考慮して、おやつを含む1日4食の献立を作り、参加者全員で協力して食事の準備をしました。
青年会と子どもたち合同での食事準備には、子どもたちが今まで知らなかった味を知り、友人たちと過ごす時間に価値を見出すという狙いがありました。子どもたちの皆が、フェイジョアーダを含む献立の各食事をもりもり食べる様子に、私たちは驚かされました。
合宿中、ピザ、カレー、フェイジョアーダ、シュラスコの4品をグループで作りました。

スポーツ
子どもたちは、ガブリエル先生、ダニエル先生、卓也先生とともに、エクササイズ、レクリエーション、それにサッカーの練習にも参加し、5日間スポーツ活動と遊びを堪能しました。子どもたちの体は非常に疲れやすく、スポーツを10分程行うと転倒しやすくなる傾向があります。そこで、ドッヂボールやサッカーなどのスポーツを実施する前には必ず導入のゲームを織り交ぜて、子どもたちがめったにしない体の動きへの働きかけを行いました。一方、子どもたちのエネルギーは尽きることがなく、スポーツ活動後でさえ、子どもたち同士で鬼ごっこをしたり公園でスポーツをしたりする姿が印象的でした。

また、毎晩、子どもたちの団結力と連帯感を高めるために、グループ対抗で色々なゲームやレクリエーションを実施しました。夜の部では、ブラジルでは伝統的なカーニバル、トルト・ナ・カーラ、仮装大会を実施するなど、ブラジル文化に触れることに焦点を当てました。

遊び
レクリエーション活動に満ちた5日間は、青年会と子どもたちの間で効果的な交流の場となりました。走る遊び、ボール遊び、遊具の作製をはじめ、畑道の散策では、トラクターを見に行き、畑で灌漑がどのように行われるのかを間近で見聞きすることができました。

そろばんトレーニング
そろばんトレーニングプログラムは、アバカス・サーキット、あんコン、フラッシュ暗算、読み上げ算そしてゲームから成り、1日平均4時間の特訓が行われました。一方で、初歩の生徒たちは、教科書、ゲーム、読み上げ算、フラッシュ暗算のアクティビティをしました。読み上げ算では、子どもたちはポルトガル語と日本語の両言語に触れる機会を持つことができました。その場にいる皆、非常に意欲的にそろばんトレーニングに取り組むことができ、全員がそれぞれの発展を遂げました。

HSAそろばん大会
合宿最終日、「HSAそろばん大会」を行いました。大会では、生徒たちがレベルごとに戦いを繰り広げました。順位は以下の通りです。
Grupo D – 15級: Kazusa Toyoda (1位)
Grupo D – 12級: Shiori Aihara (1位)
Grupo C – 8級: Shuntaro Namba (1位)
Grupo C – 7級: Yuka Okuno (1位) 、Rin Aihara (2位)
Grupo B – 6級: Mirei Itaka (1位)
Grupo B – 5級: Haruhisa Kakudo (1位)
Grupo B – 4級: Miyu Itaka (1位)、Pompílio (2位)、Marco Antônio (3位)
Grupo A – 2級: Ryunosuke Kosugi

今回の合宿の全参加者に敬意を表します。また、無事に合宿を終えることができたのも、ご協力ご支援いただい皆さんのおかげです。誠にありがとうございました。